ひろしま神楽の魅力
ひろしま神楽の魅力
神楽には宮中の『御神楽』と平安時代に山伏修験者が全国へ伝えた『里神楽』があります。
里神楽は、各地方の文化風土に溶け込みながら現代まで伝統の郷土芸能として育てられてきました。
北広島町の神楽は、江戸時代の終わりごろから島根県の西都・石見地方から伝わった『石見神楽』を基に広島独特の演目が加わり、70を超える演目が、60を超える神楽団によって、舞い継がれていることから北広島町が『神楽の里』と言われているのです。
もともと神楽は秋祭りの奉納として受け継がれてきましたが、内容は五穀豊穣を大自然の神さまに感謝する『神事舞い』から始まり、古事記・日本書紀の神話に基づく『無病息災』を祈るもの『国家安泰』『商売繁盛』を願うものなど米づくりの一年を基に日本の風土・文化・歴史を取り入れた創作の物語が、それぞれ40分程度でまとめられています。
そして近年では、日本の古典芸能の演目を神楽化して、秋祭りの奉納神楽として神社で舞うだけでなく、『舞台芸術』へ進化させ、ホール神楽として臨場感の高い演出が加わりダイナミックな舞いになっているのが『ひろしま神楽の魅力』であり特徴です。
ひろしま神楽の区分
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旧舞
江戸時代の終わり頃、広島県北に伝わった神楽「石見神楽」は戦前まで氏神神社の秋祭りの奉納神楽として農村文化に育てられました。
神楽の演目は、わが国の米づくりのはじまりを表す物語をはじめ、豊かな自然の恵みを授けてくれた八百万の神々へ感謝する舞いや、無疫息災・古代国家の統一と安泰を願うものなどで構成されています。
代表演目:神降し・天の岩戸・八岐大蛇・鍾馗・神武・塵輪など。
写真提供:北広島町観光協会 神楽カレンダー2026 8月 上川戸神楽団「塵輪」 -
新舞
終戦後、日本の古典芸能「能・歌舞伎」の素材(演目)を神楽化したのもので、旧舞に比べて演劇性・娯楽性に富み、平安時代を背景に創作されたものが多く、神(善)が鬼(悪)を退治する勧善懲悪の物語に仕上げられています。
また近年、この新舞をさらに脚色し舞台効果などを加えたスーパー神楽が加わり、エンターテイメント性の高い舞台芸術に進化しています。そして今や、日本を代表する民俗芸能と言われ国内・海外公演を果たすようになりました。
代表演目:土蜘蛛・大江山・紅葉狩・滝夜叉姫など
12月 上本地神楽団「滝夜叉姫」
- 監修:NPO法人広島神楽芸術研究所
- 参照:一般社団法人広島県観光連盟(HIT)特設サイト「ひろしま神楽」
- 参照:NPO法人広島神楽芸術研究所 神楽ポータルサイト「KAGURAの杜」
- 参照:北広島町神楽協議会作成「2025年度北広島町神楽スケジュールパンフレット」
- 参照:石井誠治著書「神楽旅」
- 参照:北広島町観光協会 北広島町観光情報サイト「ぐるっと、きたひろしま」
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